大学などに通うため、春から1人暮らしを始めるお客様の親御さんから言われた言葉。一体何回聞いただろうか・・・。
「息子(娘)をよろしくお願いします!」
初めて子供を旅立たせる親の気持ちが、痛いほど伝わる言葉だった。
親が子供の為に頭を下げる。人生の中でそうは無いはず。
そんな数えるくらいしかない行為を私にする。本当に恐縮だ。
「任せてください!」なんて軽々しく口にはできない。
それくらい親の言葉には重みがある。
普段は反抗的(!?)な子供も、このときだけは親と一緒に「よろしくお願いします」と頭を下げる。どこか照れくさそうに(笑)。
そして5月。
上京組が初めて近況報告の為に帰省する休日がゴールデンウィーク。
ゴールデンウィークがある本当の意味は、このためではないか?と最近思うようになった。
そのゴールデンウィークに帰省したお客様が、地元のお土産を持って来店されるケースが多々ある。おかげで店内は各地の名産品でいっぱいになる(笑)。
そして大抵は「その節はお世話になりました。」という親御さんからのメッセージ付き。どれも温かみのある、とても丁寧な大人の字だ。
お土産を持って訪れてくれたお客様に必ず伝える言葉がある。
「頑張ってください!」と。
「はいっ!」と笑顔でお店を出られる時に、もう一度その人の背中に向かって「頑張れよ!」と心の中でエールを送る。
ほとんどの人の、その「はいっ!」という返事は、親と一緒に部屋探しをしていた時のものとは違い、少しづつ自信を持ち始めているかのように感じられた。